頼山陽ネットワークからは石村良子代表と見延典子が出席。見延は挨拶の中で、中津市、玖珠町の日本遺産認定、熊本県菊陽町の頼山陽詩碑の復旧、頼山陽西遊200年を迎える来年の頼山陽ネットワークの取り組みなどについて話した。これに対し竹鶴壽夫竹原頼山陽顕彰会会長から、関連行事へのご参加の意志が表明された。頼山陽西遊200年の取り組みについてはいずれホームページ上で発表予定。頼山陽ネットワークは今後も竹原頼山陽顕彰会の協力を得ながら活動を進めていきたい。
毎年恒例の地元女子中学生による頼山陽音頭(上)竹原高等学校の生徒による「頼山陽仮装道中」(右)
2017・5・5
広島県竹原市「頼山陽まつり」
5月4日、竹原市の「竹まつり」の一環で行われる「頼山陽まつり」。快晴のもと、今年も行われた。
竹原頼山陽顕彰会の皆さんによる「川中島-鞭声粛々~」の合吟はいつもながら熱がこもる。
式典の後は地元の女子中学生による「頼山陽音頭」の踊り。
2016・5・5
広島県竹原市「頼山陽まつり」
5月4日、竹原市の「竹まつり」の一環で行われる「頼山陽まつり」。今年も滞りなく行われた。
竹原頼山陽顕彰会長の竹鶴壽夫氏による挨拶。竹原市長、竹原市議会議長、県議会議員らもご出席。
さらに竹原高校の生徒による「頼山陽仮装道中」も。一行は町並み保存地区を練り歩いた。
頼山陽はじめ、ゆかりの人物に扮装している。
大人になったとき、今日のことを懐かしく思い出すだろう。
2015・12・4
BS朝日「百年名家」森川邸
森川邸は頼山陽広場のすぐ近くにある大邸宅。11月29日BS朝日で紹介されたので、皆様にもお伝えしよう。
竹原は江戸時代、塩田で栄え、浜旦那と呼ばれる豪商が誕生した。
森川邸もその豪商の建物だったもの。現在は竹原市の所有。
右の写真は離れ。障子戸を見て、どこかヘンだな、と思わないだろうか。よーくご覧下さいね。
左の写真、45畳の続き間は圧巻。以前は半分ほどのところで仕切られていたが、大正時代、料亭になった際、現在の形になったという。
森川邸では、今年6月6日、マッサンのご子孫の竹鶴壽夫さんとトークショーを開催。
「竹原の迎賓館」を目指しているという森川邸では、来年5月3日、頼山陽7周年のイベントも行われる。
建物をご覧になるだけでも価値がある。ぜひいらしてください。障子戸の秘密もわかりますよ。
頼山陽先生詩碑
「♪べんせいじゅくしゅく~」
詩吟を吟じる方なら誰でも知っている七言絶句。
上杉謙信と武田信玄の一騎打ちの場面を詠み、「川中島」とも呼ばれる。
鞭声粛々 夜河をわたる
夜、馬に乗った上杉謙信は鞭の音を響かせないように千曲川をわたる。
なぜ? そこに武田信玄軍がいるから。
視点は武田信玄に変わる。
暁にみる 千兵の大牙を擁するを
夜が明けてみれば、なんと眼前に謙信の大軍が迫っているではないか。
遺恨十年 一剣を磨き
流星光底 長蛇を逸す
視点はまた謙信に移る。
この十年ほど、信玄を討とうとしてきた。今、まさに剣で斬りかかったのに、長蛇のごとき信玄を取り逃がしてしまった。
史実によれば、川中島の戦いは数回行われているらしい。山陽はその様子を絵画的、かつドラマチックに切り取ってみせたのだ。
京都に移り住み、勘当同然のため生活は苦しかったが、若く、希望に満ちていた33歳の頃の作。
広島県竹原市 頼山陽広場にある頼山陽銅像
山陽はどんな顔をしていたのか。
この銅像は1980年(昭和55年)、山陽生誕200年を記念して、有志によって建立されたという。
山陽の子孫をモデルにしたと聞いたことがある。
それにしても写し方が下手で、顔がよく見えないな……
頼山陽広場(広島県竹原市)に建つ頼山陽銅像(右)と詩碑(左)
「頼山陽広場」は竹原市の街並み保存地区のすぐ近くにある。
写真は2014年5月4日に行われた「頼山陽まつり」で写したもの。
「頼山陽まつり」は毎年「たけはら竹まつり」にあわせて、この時期に行われる。
村田英雄が歌う「山陽音頭」をご存知ですか?
頼山陽まつりでは地元の女子中学生が「山陽音頭」にあわせて踊る。
歌っているのは今は亡き演歌界の大御所村田英雄。
歌詞は……
今度、ご紹介しよう。
「山陽音頭」の歌詞
2014・7・21
「山陽音頭」は、頼山陽の生誕200年を記念して銅像が建立された昭和55年(1980)「郷土を愛する会」によってつくられたという。
作詞 叚ノ浦富則
(叚は草冠)
作曲 山中博
歌 村田英雄
演奏 東芝レコーディン
グオーケストラ
製造 東芝EMI
1番 桜花咲く 小京都
古き家並みに 文化の薫る
この竹原に 宝あり
その名は 頼の久太郎
サテ 郷土の誇り 山陽先生
老いも若きも 輪になって
山陽音頭で 踊りんさい。
サーサ みんなで 踊りんさい
2番、3番と続き、3番には「日本外史」も出てくる。「サテ」以下は2番、3番もくり返す。
当時、カセットテープで販売され、現在、入手は難しいようだ。
カセットテープには譜面や踊り方を説明した写真もついていた。
どうしても聴いてみたいという方は、竹原市の「頼山陽まつり」(毎年5月)にお出かけください。