2015・4・9 吉野山
旅館「さこや」
朝、ワイドショーを見ていたら、聞きおぼえのある温泉宿の名前が耳に飛び込んできた。
「さこや」
頼山陽が母の梅颸を連れて吉野山に桜を見にいったとき、泊まった老舗旅館である。
その「さこや」が源泉かけ流し温泉を謳いながら、実は水道水で沸かせた湯を使っていたことが、内部告発で判明したというのだ。
2年ほど前、研修旅行で「さこや」に宿泊した竹原頼山陽顕彰会の皆さんのお話によれば、山陽の軸類もあったとのこと。
但し、問題の温泉は、看板を見ればわかるように、静御前にあやかったと思われる「静の湯」
静御前が湯につかったということ自体、そもそもインチキくさい(笑)
吉野山は山陽にとって、梅颸を2度も案内した思いで深き場所。
梅颸と山陽が宿泊したころは、少なくとも水道水を沸かせた湯ではなかった。それがせめてもの救いだ。
私は2年前の4月、吉野山を訪ねた。
下千本、中千本、上千本、奥千本と桜の開花時期が異なり、長く花見を楽しむことができる。
但し、花見シーズン中は人でも多く、交通規制も行われる。そのくらい人気のある観光地だ。