石村良子代表のブログ

 「ぼくらが日本を継いでいく」展 初音ミクと琳派
 「ぼくらが日本を継いでいく」展 初音ミクと琳派

南画教室で岡原大崋先生が若冲の「筋目書き」などの実演や 円山派の描き方はこうなる等 いろんな手法を披露してくださる 出来ないだけに皆一様に感心する 

 ミクの髪と若冲の鶏の尾羽
 ミクの髪と若冲の鶏の尾羽
四代龍村平蔵のギャマン錦(カットガラス柄の織)帯  パーティで映えそう
四代龍村平蔵のギャマン錦(カットガラス柄の織)帯  パーティで映えそう

同じ百貨店で四代龍村平蔵の帯を見る 初代平蔵は正倉院の収藏品を主とする数々の歴史的な名品を復元している(先日やままゆのブログでも紹介)

 

 

 

 

2017・10・1

若冲も安堵した

 

京都で「ぼくらが日本を継いでいく」展を見る

展覧会の意図は、日本の文化を若者たちに継承してほしい というもの。細見美術館館長の細見良行(1954年京都生まれ)監修のもと、所蔵の琳派、若冲の作品などと人気キャラクターを組み合わせ 絵師が日本画の手法で描いたという。

 初音ミクと若冲のコラボファイル
 初音ミクと若冲のコラボファイル

南画にせよ日本画にせよ 誰かが手法を伝承していかなくてはならない事は確かだ 江戸から明治になるとき 城御用の職人は皆失業して茶道具の製造などに関わった 今この時代の明治の工芸は 世界的に高評価を受けている俗にいう超絶技巧 再現出来ないものも多いという ゼロにならないよう伝統文化の世界も変わっていく必要があるが 大名,大商人というスポンサーがいない今 一人一人がスポンサーになり工芸や美術に興味を持ってほしい

ちなみに展覧会は無料のせいもあり大混雑 若い人も年寄りも グッズを買い求めていた


「あんなスイングじゃ打てるわけないわ」と言ったら 娘に怒られた ヤジ、けなしは厳禁だとか 変われば変わったもの球場内家族化は年々進んできたようです 

2017・9・29 

カープ最終戦

 

優勝決まっても相変わらずの熱気 野球はプロの技を見るのが楽しい 無駄がなくきびきびしている 

連れは試合そっちのけ応援と食べる事が楽しいんだとか  

ストレス解消参加型応援のため 携行品の量もハンパない 着替えのユニホーム丸だの菊池だののフリップ 団扇 風船 しゃもじの代行品(古い) など‥ 金に糸目をつけぬとはこのことか?


 生田神社
 生田神社
 殷勤老師、大煕和尚
 殷勤老師、大煕和尚

若宗匠を囲んで忙中閑ありにこしらえて、来年の5月23日長崎で使うお茶の試飲をした(最澄は、天台山で学び、日本において天台宗を起こす。彼が学んだ天台山の主峰が「華頂山」であることから、茶名に使われることになった)緑茶でとても美味しい

 土産 法華学問寺の月餅と華頂雲霧茶
 土産 法華学問寺の月餅と華頂雲霧茶

2017・9・26

生田神社と姫路城

 

9月22日生田神社にて

島村幸忠若宗匠の献茶と 三癸亭賣茶流神戸支部、雪輪会(頼山陽ネットワーク内文人茶同好会)での煎茶席2席が執り行われた

上海から殷勤老師、大煕和尚 名古屋から湯谷祐三先生駆けつけてくださった 

頼山陽 姫路城内
頼山陽 姫路城内
 姫路懐古(家老に招かれ仁寿山校にて講義した、後藩校好古堂に合併さる)
 姫路懐古(家老に招かれ仁寿山校にて講義した、後藩校好古堂に合併さる)

お土産にもたくさんいただく 明月の候である事から月餅が添えられている

好古園(藩校好古堂跡地)パンフレット
好古園(藩校好古堂跡地)パンフレット

今迄何の接点もない4人だが、お茶を通じて集まり再会を期した 人と、人のつながりこそ財産 春水先生 頼山陽が教えてくれたことである

 

 

2017・9・20

言葉足らずでした②

 

いいえ  です

 

和光大学ホームページに以下の記事が有りました

對山画譜もこれかと思います 


明治以降の画譜文人画系画譜を中心に

2009/11/7(土)-11/14(金) 開館時間中
開催者:細谷修平・大谷将
当企画は明治12年頃から大正にかけて刊行された書籍のうち、

普及・縮印本として刊行された木版印刷本、なかでも文人絵画系の画譜を中心に取り上げ、これに銅版小型本を合わせて展示するものです。 必ずしも状態がいいものとはいえませんが、主な展示品として大阪の得一堂より上梓された『芥子園画伝』(後刷りを含む)。

浅草の鐘香園が同じく聚栄堂とともに出版し、主な編・著者として

井澤保治(号:梅陵)を迎えた幕末期の文人画系画譜類。

京橋の武田文永堂出版の銅版縮本など約20点を展示予定しています。

注 銅版印刷は、彫刻技術と熟練した経験が必要とされ、彫刻士のことをマイスターと呼ぶ

 

 

 

 続にある画 三樹頼醇の署名 
 続にある画 三樹頼醇の署名 

国立図書館デジタルサービスにて同じ物が閲覧できます

前 後 とも閲覧できまして 後の方の 編輯人が青森県平民になっているのが興味深いです

 醇 の署名
 醇 の署名

2017・9・20

言葉足らずでした

      🔁 見延典子

 

「對山画譜」日根對山の手書きで 三樹三郎の手書きの賛 という誤解を与えたのでしょうか 木版の普及版で 変なのはそのせいです 勿論原本は有ります

 編輯人 等 値段30銭(3000円ぐらい)
 編輯人 等 値段30銭(3000円ぐらい)

 

三樹閒人の署名 閒は閑だけど門の間から月を見るヒマ

閑は門に木の錠をかけできたヒマ

 

 


石村良子代表へ

なんど読み返しても、国会図書館デジタルを見ても、文意が理解できません。「はい」か「いいえ」で教えてください。

 

石村代表がお持ちの「對山画譜」は普及版のようなもので、「原本」に誰かが後から勝手に落款をつけ加えた。

 

       はい    いいえ 

                    見延典子                                               

 

 

 對山画譜
 對山画譜

對山は泉佐野の人で土佐派の桃田栄雲に学び、岡田半江には南画を学びその後、京に出て、貫名菘翁に書を習い梁川星巌、頼三樹三郎らと交流したという 門弟に野口小蘋(女性初帝室技芸員)などがいる 

2017・9・18

頼三樹三郎と日根對山

 

頼山陽ネットワークで大垣に旅行し梁川星巌記念館で日根對山を知った のち古本屋で目に留まった對山画譜

大垣梁川星巌記念館 野口小頻の描くリアル星巌像
大垣梁川星巌記念館 野口小頻の描くリアル星巌像

 

3枚の絵は、對山の画に三樹三郎が賛をしたもの。「對山画譜」明治12年刊)から。

 

 

 


石村良子代表のブログ

2017・9・17 頼山陽の露艦来寇への所見

文化4年頼山陽28歳菅茶山への手紙

 

幽閉をとかれて 廉塾に移る前のもの

 

紫雲(レンゲソウ)英の御作,小亀(亀井昭陽)へ遣わされ候御作など 連綿拝誦感吟つかまつり候 私も小亀へ和韻つかまつり候

悪作別紙にて正を乞い奉り候

辺報御聞こえなされ候や 是も何卒 先生詩料になり候位にて済み候えば宜しくと祈り奉り候 このへんの伝聞一巻につかまつり候

定めて竹原より伝え尊覧に入り申すべく候

近藤子(幕臣) 差遣せられ候由 何卒先生の知にそむかれ申さざるよう ねがう所に候 この度の義、先生はいかが思召され候や

これを要するに海寇一艘かニ艘の事、疆場(きょうじょう)(さかい)の吏にゆだね置き済み候事なるに 事大造(おおずくり)に上下騒動そうろう事東辺の国へは異邦人より公儀人を苦しみ申すべく候へば内変おそるべく候

かつ 大事に及び候とも東の一諸侯に委任なされ一手ぎりに勝負

させられ候はば 推諉相仗の患 これ有るまじく候か すべて

群県の世と違い候へば 各自守りと為しむるにしくはなく候

則 事(みだれず)れずして功を収めるべく候 無根浮足の(まもり)卒幾千万御ざ候とも益するところあるべくや 故に松前国除くこと みずから

藩籬を()てると申すべく 失計莫大なり

明の胡惟傭 嚴世蕃ごときこと無かれかしと祈るところに候

何分異邦人はこれきりに候とも 米価騰貴 民碞おそるべく候

古より戎狄にとられ候は晋..明 ともに郡県にて かつ内釁(ないきん)

 

(すきま)なきに入る事はこれ無く候えば赤奴は百()()()ありとも必ずしもおそるべからず候 唯内地物情恟惧(おそれる) 変を生じ候はぬ様

 にあれかしと杞憂やむなく候 書生大言 身かつ自ずから保たざるに 尚かく出位の言をなすやと お笑い遊ばさるべく候へども

親昵(しんじつ)にまかせ狂言つかまつり候 御覧後丙丁ねがい奉り候

「文人たちの手紙」に収録
「文人たちの手紙」に収録

:①古文書教室で習うのはこの段階 読みくだし まで

頼山陽書簡集15の大意の部分は あくまで石村1人の解釈です

ありがたいことですが今だに読んで下さる方がおられるので申し添えておきます

②この手紙では 頼先生より 頼山陽は郡県制より封建制を良しとしていたという話がありました

 

 

 


2017・9・13 95さんへ 感謝いたします。

 

95さんのご指摘

「古文書研究会のページ、2つ目に出て来る漢詩について。

 梅児墳外緑陰低は 木母寺にある梅若のお墓のことです。

 木母寺の梅若のお墓の外は緑に覆われ といった意味だと思います

 

思い出しました 大分苦労したところです なるほど 腑に落ちました

こうやって訂正することが出来 感謝いたします

 

2016・2・28   

江戸行の弟子に贈る詩

 

岩崎(いわさき)(おう)(う ) 東遊へ送る詩  文政10年4月

山陽48歳 鴎雨23歳

第1集10通目の手紙

 

鴎雨は頼山陽の弟子。頼山陽書簡集にも多くの手紙が残っている。

この東遊の際には、市川米庵へ世に出る前の「日本外史」を渡してくれるよう頼んでいる。米庵より学会の総本山である林家へ紹介斡旋をと考えたらしい。それもこちらから差し出すのはダメ。向こうからの話になるようにと米庵へも手紙。

 

別の1通に山陽が50歳の時、母を鴎雨の琵琶湖畔「臨湖楼」に呼んでくれるよう手紙を出しているのがあり、母梅颸のことを「一向気ノツマラヌ老人(きずまりでない)で、少年の楽しみも理解し歌舞などは好きな方で歌よみ」としている。

新吉原衣紋坂日本堤 / 安藤広重
新吉原衣紋坂日本堤 / 安藤広重

大意

 

隅田川に桜のはなびらが飛び ホトトギスが啼く

(木母寺の)梅若のお墓の外は緑に覆われ 

 あなたがきしむ駕籠で行く日本堤に 

こんな春があるのを想います

 

筆を走らせ岩崎雅契の東遊に送る

 謡曲 「隅田川」

「墨水堤上北へ行くこと一里にして 近くに木母寺あり 寺内に梅児祠あり即ち梅若塚なり 梅若は吉田少将維貞の男なり 寛和年間略売せられ終に此の地に死す 里人此れを哀れみて此に葬れりという」

 

 

 可部山まゆ同好会ホームページより
 可部山まゆ同好会ホームページより

かって盛んであった可部でなんとか山まゆ織を残そうとがんばっておられる

 ひな祭り茶会 天蚕の敷物でお煎茶を
 ひな祭り茶会 天蚕の敷物でお煎茶を

一軒の養蚕家で一年着物一反分がやっととか 手間がかかるため養蚕家はへり 結果お値段もはる 一反百万以上はするとか 

 

見延宅のシラカシ選定残りを食し やっと やままゆがに成ったのです 可愛がってください

 

 

2017・9・11

やままゆ(が) 天蚕

 

なんだか嫌われている山繭蛾 別名天蚕(てんさん)と云い 広島可部に保存会がある 

天蚕タペストリー 正倉院有栖川錦雲龍文 龍村平蔵製
天蚕タペストリー 正倉院有栖川錦雲龍文 龍村平蔵製

 茶会の床軸「魁星図」
 茶会の床軸「魁星図」

魁星は北斗七星の首星で魁の(つくり)が鬼と(ます)という事で鬼の風貌をし 左手に斗を持ち 右手に筆を持って大抵は梅の木に乗っている、中国では科挙の試験に通るようにと飾ったとか、この度の床軸の魁星は雲に乗っている 余程急いだのであろうか? (かい)は孔子廟の(かい)(楷、槐、えんじゅ、一位)に由来する、笏(しゃく、こつ)を作る木である。科挙に合格したら(かい)の笏を授与されたとか

 夏期大学終了証授与
 夏期大学終了証授与

2017・9・5

鉄斎の魁星図

 

夏期大学 茶席の床は富岡鉄斎の「魁星図」学問がはかどるようにとの事、鉄斎は自分の書斎も魁星閣となずけている

 

 笏を持つ聖徳太子
 笏を持つ聖徳太子
万年筆の軸は櫆の木、一応私も持っています
万年筆の軸は櫆の木、一応私も持っています

七弦琴演奏家の坂田進一先生が教授しておられる東京の湯島聖堂は、かつて「昌平坂学問所」と呼ばれていた。此処には曲阜子貢の手植えの(かい)の子孫が植えられている。 ちなみに梅の事は春魁という(梅は春の魁、水戸は天下の魁とか)

 

いろんな方との出会いが楽しく、全く疲れない大学でした

 

 

 文晁の署名
 文晁の署名

ブログでもご紹介しましたが 南画家として有名な文晁ですが 仏絵師でもあり家光の建立した済松寺とも縁が深いのです このお寺には文人が集まっていたという事ですが パトロン松平定信の命により、文晁34歳の時集古十集編集旅行に出かけています。よく見かける木村蒹葭堂の肖像画を書いたのも文晁です 弟子に田能村竹田、渡辺崋山など 著名も品格がある文がカラスの形の烏文晁 改めて頼春水の交遊はスゴイ

 

2017・9・2

お茶とお菓子と頼山陽

 

花本哲史主任学芸員の夏期大学の講演 大変ためになる話であったこと前回報告いたしました 只 お茶について 江戸済松寺茶のことが不明であるとの事でした 「茶は頼春水の親友谷文晁より送られる」とあります 実は以前 文晁の仏画を見たことが有ります

 

 花本主任学芸員講演資料
 花本主任学芸員講演資料

茶会 万福寺近藤博道猊下を茶席に迎えて
茶会 万福寺近藤博道猊下を茶席に迎えて

今年は広島の文人、煎茶家 頼山陽がテーマ 頼山陽史跡資料館の主任学芸員による花本哲志氏「お茶とお菓子と頼山陽」の講演があった。

 

 

又煎茶を絶句の難しさにたとえたところは 比喩の名人山陽の面目躍如で 煎茶家の心をつかむのに最適な部分の紹介だった。

 

 

2017・8・28

夏期大学テーマ「頼山陽」

 

全日本煎茶道連盟の夏期大学が16年ぶりに広島で開かれた 第一日目は歓迎茶会と宴席 二日目は夏期大学

これがわかりやすく大好評 梅颸日記から時祭,忌祭時の献立などの茶や菓子の紹介 女性のつぼを心得た話に1時間30分があっという間 

 花本哲志氏講演
花本哲志氏講演

茶山76歳から春水65歳への手紙      (山陽31歳)
茶山76歳から春水65歳への手紙      (山陽31歳)

日常は「客と塵事にくたびれているが、米を買い,薪を買うためには致し方ない。あとは児輩が喧嘩するとやら、近所の者が誰に何を言うてくれだのバカリ これも世間一同のことで、なんとも仕様がない」「駕籠人足が駕籠をやめれば煩うというのも聞く、塵事も良いことに思う」と結んでいる 実際の手紙は茶山そこにいるかの如くですが 頼山陽ネットワーク顧問頼先生大いにうなずく日でした

 

 

2017・8・20

菅茶山の廉塾の日常

 

古文書教室は頼山陽脱藩始末を読み 続いて「文人の手紙」を読んでいる

文化7年9月 茶山の廉塾に頼山陽が滞在していた時 春水が「いつも神邊は閑散として羨ましい」との茶山返信「山陽が一講を受け持ってくれている事、日本外史二十巻が高妙であり、徂徠よりは宜しいように見える、春水がまだ読んでいないことは、どういうことか」など山陽の文才を大いに買っている様子

 

 石村塵事
 石村塵事

 エアーカープに余念のない男の子
 エアーカープに余念のない男の子

カープ選手になり一億の豪邸?を建ててくれるという 藤井四段の事も有る、しっかり野球のお相手をしておこうと思う

 古木の声を聴く
 古木の声を聴く

2017・8・15 

夏休みの孫

 

夏休みは普段できないことをさせてやりたいとあれこれ忙しい 

下の孫は5歳になるところで大のカープファン「朝起きたらカープの事で頭が一杯なんよ」とか、車に乗るなり「今日は勝つかね」とか、おっさん化が甚だしい。

 哀愁の背中
 哀愁の背中

上の女の子は 女子力満載 とにかく、はぶてる(広島弁で拗ねる)

絵を書く事が大好きで 絵本作家になるという こちらの方が率はよいか?


ホームページ編集人  見延典子
ホームページ編集人  見延典子

 

「頼山陽と戦争国家

国家に「生かじり」された 

ベストセラー『日本外史』

『俳句エッセイ 日常』

 

『もう頬づえはつか      ない』ブルーレイ

 監督 東陽一

 原作 見延典子

※当ホームページではお取扱いしておりません。

 

 紀行エッセイ

 『私のルーツ

 

οο 会員募集 οο

 

「頼山陽ネットワーク」の会員になりませんか? 会費は無料。特典があります。

 

 詳しくはこちら