煎茶流行はなやかし大正時代 一壺の急須が家一軒の値段で争奪されたという話が残っている
今の中国はお茶ブーム 茶器もどんどん里帰りしている
中国では朱泥が人気とか 赤がお好き?急須の注ぎ口の下に白い筋ができる、これは雅客をたくさんもてなした
印として喜ぶこの程度で100年掛かる 竹原で大煕さん
この急須で70人おもてなし
2016・9・25
急須の値段
本場の中華はおいしい 日本のとは別物、以前コース6人で50万円というのを神戸で御馳走になった が 値段でない何かがある 石村は考えた秘密は鍋に在ると
茶の世界では 宜興の紫砂壺が最高とされている これは理屈ではない何かで お茶がおいしく出る
お土産の文具のボールペン300円芯を交換して使える こういうのは日本にないデザイン(写真右)
南京路に和田玉の宝石店があり入ってみた ¥25000とあり これはいいねと、店員を呼んだら元表示400000円 すごすご引き下がった 一番安いのが5800元
別ウインドウ玉の茶器セット1000000元 金持ちがいるのを実感しました
2016・9・21
上海土産
お土産は自分がほしいものを買うのが楽しい
石村おすすめ 上海雑貨は上海博物館の売店 国営でカード払いで大丈夫 袋物は服型小銭入れ1800円他は絹地緞子1000円ぐらい デザイナーがフランス人で仕立ても良い、玉付きのハンドバックは7年前買って重宝している同じメーカーのものだが当時15000円が2000円高くなっていた
本格的文具の店 朶雲軒 南京路にあるだけあって すべて値段高め 3階に骨董文具がある こちらは日本の3倍以上の値段 昔中国からそれこそ頼山陽のその前から、日本人が買いためた骨董の質の良さセンスの良さを改めて感じる 煎茶席の文房具飾りを大切な工芸文化として残さなくてはならない 中国は紙とシルクの国、それをお土産に買う 残したい中国文化だと思う
で 最後の1日は上海グルメ買い物となった といっても、ツアーでは食べない物、行かない所ばかり 文人力満載のコースで *アー楽しかった*
老い先短いキリギリス派は 憧れの和平飯店に泊まる贅沢 頼山陽ならお金も無駄にはならないはずだが?
上海で感心するのは看板の字の立派なこと
2016・9・19
上海旅猿 文人旅
このたびは 3泊4日以前竹原編で紹介した 上海法華学問寺大煕和尚のところでの観月煎茶席、坂田先生と上海音楽学院教授による古琴ビオラ演奏会 16日杭州蘇東坡会館 林和靖の墓と記念館 霊雲寺 など訪問の実にオタクな旅になる予定が 台風接近による大雨(予定)で杭州は取りやめになった
「弘法筆を選ばず」という言葉があるが 筆の良し悪しは やはり作品の出来不出来に大いに関係があるようで 山陽も好みの筆を作らせたりしているが筆に関しては興味はもっぱら穂首(鋒ぼう)にあるようだ
2016・9・11 筆
文房四宝という言葉がある 硯、墨、紙、筆 の事で 頼山陽の手紙にも 盛んにこれらが登場する
ところで筆の穂先を守るかぶせは帽というが 万年筆などはキャップという 東西同じなのが面白い
解説には 多門(樋野含斎)が讒にあったとある(山陽の手紙本文には謙堂の名は出てこない)
手紙はいろんな事情は分からなくても山陽の性格の一端が知れ面白い 讒に会った樋野への同情もさておき門人の減る自分への同情や酒や魚の話題で盛り上げる いつもの前向きな山陽がいる
ここの書道用品は見るだけで楽しいし歴史を感じる 奥が深い世界
以前大阪で蘇東坡の黄州寒食詩巻をみた 皇帝の収蔵印をはじめいろいろな押印があった これはこれで興味深かった
2016・8・29
印の楽しみ
以前趣味で篆刻をされる方がいて 沢山鐫っていただいた 中国に行くたび印材を買い かの西泠印社でも買い物
500万とかいう印もあった 陳列の棚も古めかしく気分にぴったり
先般の頼山陽の手紙でも紹介したが 年の近い2人は気の合う友人で 半江の先妻絲桐女史は蘭画を山陽に送るという風流な女性であった
又後年、先妻の子が後妻に懐かぬのを心配した山陽は 贈られた先妻絲桐女史の蘭画に詩を書き加え 「先妻 後妻の恩」を忘れぬよう 子に伝えてくれと半江に頼んでいる
文人の交流は ここでも「詩、画」に尽きるようである
2016・8・21
端渓産のかりん石
元は岡田半江が所有していたものを山陽が譲り受けたとの添え書きがあり 表は穴があいて線香が立てられるようになっている
山陽は半江が後妻を娶った時の婚礼用に錫壺(チロリ)を送っている それに「一片の氷心玉壺」をもじり「一片の氷心錫壺」の詩を添えている
其処に偶然おかみさまが現れたので頼山陽の研究家の名目で泣きつくと 入れてくれる事になった
卓袱料理を頼山陽逗留の間でいただき 展示物も見せていただいた あげくに結婚式の出し物 芸子の「ぶらぶら節」まで横からだが見せてもらえた
電話で聞いてみると 芸者2人とお囃子一人で大体10万円 卓袱料理1万円とか 料理は坂本龍馬刀疵の間 いいなー 行きたいなー
「こういうのを遊食文化と云い 残すために頑張っております」と又いう その言葉に又々ホロリ
2016・8・14
遊食文化
長崎花月は江戸時代三代遊郭の一つであり頼山陽も蘇州の商人「江雲閣」に会うため逗留している
三年前アメリカより姉が来日したので博多で歌舞伎を見たあと花月も寄ることにした
ところがあいにく結婚式で全館貸し切りという
こちらの女将は「おかみさま」と代々呼ばれているということで料理の前に口上を述べられる 親切にしていただき いつかまともに行ってみたいと思っている(来年あたり)