特別な記載がない場合は、見延典子が書いています。

現在『日本外史』を英訳中、出版の準備を進めているアリゾナ州立大学助教授 

        ロバート・タック氏

英和辞典を引くのは47年ぶり。結婚した娘が「捨てて」と置いていった英和辞典を使用している。断捨離しなくてよかった(笑)

とはいえ、アメリカ人が本気で書いた学術論文を、付け焼刃で読めるはずもない。

菅原道真に関するタック氏の論文の一部

2020・10・4

47年ぶりの英和辞典

 

11月3日のシンポジウム「頼山陽の国際評価」では海外の研究者の意見が披露される。そのための事前準備として、彼らが書いた学術論文を読む会に週一回通っている。

  頼一族研究に造詣の深い

  上智大学国際教養学部教授

   べティ一ナ・グラムリヒ=オカ氏

ある人が「自動翻訳機を使えばいいのに」と助言をくれた。はい、それれも併用しております(汗)しばらく英語との格闘の日々は続きそう。

(お二人の顔写真は「頼山陽の国際評価」のチラシから使用しました)

 


2020・9・22 

公益法人頼山陽記念文化財団さん

「頼山陽の国際的評価ー日本外史がつなぐ世界と日本ー」

 

ご聴講の受け付けを開始したばかりですが、すでにキャンセル待ちとなっております。

 

 頼山陽史跡資料館開館25周年記念シンポジウム開催!
   ー日本外史がつなぐ世界と日本ー
【日時】令和2年11月3日(祝)午後1時~4時

【会場】合人社ウェンディひとまちプラザ6階マルチメディアスタジオ

【定員】50名 

【無料】


頼山陽及び『日本外史』について海外の研究者によるユニークな視点、見解と、彼らと日本人研究者との議論を通じて、頼山陽と彼の作品の意義を理解し、200年前の日本と広島の歴史と文化を振り返る契機とすることを目的として開催いたします。
【プログラム】
〇基調講演

演題)日本外史を読み返そう、再評価が必須/セルゲイ・トルスト グゾフ(広島大学客員教授)
〇テーマ講演

演題)世界文学としての日本外史/ロバート・タック(アリゾナ州立大学助教授)
〇パネルディスカッション

主題)日本外史がつなぐ世界と日本

パネリスト/見延典子、馬仁武、三宅紹宣、ベティーナ・グラムリヒ=オカ
〇特別講演

演題)頼山陽 日本史への興味を引き起こす人物/ジョン・メンシング
*関連行事

「世界各国で出版された日本外史」

場所/頼山陽史跡資料館

 

【申込み】頼山陽記念文化財団事務局

082-542-7022 fax082-542-0125 e-mail:info@raisanyou.com 

 

2020・9・3

英語

 

成り行きから、外国人が書いた頼山陽に関する論文を読む会に通うことに。論文はもちろん英語、会で話す会話も英語。声に出して読む順番がまわってきて、ひたすら冷や汗。

台風9号が接近
台風9号が接近

よもやこの年齢になって、英和辞典を開くとは考えてもいなかった。

 

それでも皆で読んでいた論文の参考文献に、拙著の『すっぽらぽんのぽん』が出ていることを教えてもらい、「へえ〜」。

 


2020・7・22    各国で訳される『日本外史』③露語版

 

先日、Wさんとお会いした時「『日本外史』仏語版は、上海版を訳したものらしい」とおっしゃっていたが、仏語版のほうが先に出ていることを考えれば、あり得ない話になる。

『日本外史』露語版は上海版、仏語版よりさらに遅く出版されたようで、下部に「1910」という数字が見える。日露戦争が1904年だから、これも政治的な背景があっての出版と想像するが、何しろ、書いてあることが読めないのだから、お手上げ状態である。

2020・7・17    各国で訳される『日本外史』➁仏語版➁

 

幕末のフランスといえば、思い出すのは、1863年(文久3)と1864年(同4)に長州藩とフランス、イギリス、オランダ、アメリカのいわゆる列強4国ととの間で起きた馬関戦争(下関戦争)だ。

その後、フランスは貿易上の利益を求めて幕府との接近を図り、フランス公使・ロッシュの勧めもあり、幕府は1867年パリ万博に使節を派遣する。だが大政奉還が行われ、幕府は消滅する。

『日本外史』仏語版はこのような背景から出版されたと思われるが、如何せんフランス語が読めないので、これ以上のことはわからない。

フランス語がわかる方、教えてください。

2020・7・16    各国で訳される『日本外史』➁仏語

 

フランス語はまったく読めないので、以下は類推である。

表紙の下部に、「1874━1875」とあり、明治7~8年にフランス語に訳されたのではないか。その上、左右に「RARIS」「LONDON」と見え、アネストサトウの英訳が参考とされたのかもしれない。

訳者らしい「FRAN…」という名もみえる。これさえなんと読んでいいのかわからない。どなたか教えてください。

「日本外史22卷 」上海版の序文一部。

頼襄撰 清錢懌評閲  1889年(光緒15、明治22)上海の讀史堂刊   

2020・7・14

各国で訳される『日本外史』

①上海版

 

頼山陽史跡史跡資料館のW氏から『日本外史』の上海版、露語版、仏語版がネット上にのっていることを教えてもらい、さらにそれらを収録したCDを貸してもらう。いずれも存在は知っていたが、ネットで見られるとは知らなかった。

上海版は「『日本外史』の漢文への中国人の評価」というサイトに詳細が載っている。左の写真もそこからお借りした。1889年といえば、日清戦争の5年前で、日本と清国の関係は悪化し、近い将来、戦闘は避けられない状況になっていた。


当時の状況を考えると、『日本外史』が清国上海で訳された事情も推測できる。もちろん文学として愛読されていたわけではない。

ホームページ編集人  見延典子
ホームページ編集人  見延典子

 

「頼山陽と戦争国家

国家に「生かじり」された 

ベストセラー『日本外史』

『俳句エッセイ 日常』

 

『もう頬づえはつか      ない』ブルーレイ

 監督 東陽一

 原作 見延典子

※当ホームページではお取扱いしておりません。

 

 紀行エッセイ

 『私のルーツ

 

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