見延典子のブログ

「漱石」「則天去私」とあるが、明らかに通常とは異なり、左右が逆。そもそも漱石が軸用として書いたわけではなく、関係者が何かに書かれていたものを印刷して掛けているのだろうか。それともこういう書き方が漱石流なのだろうか。どなたかご存じでしたら、教えてください。

 

 

2017・9・23

気になる軸

 

軸つながりで、気になる軸がある。少し前、ホームページの表紙でもご紹介した「ひろしまフォト歩き」さんの道後温泉、坊ちゃんの間に掛けられていた軸である。

軸先は象牙? 
軸先は象牙? 

「人」の字…次に人の字。右は同じく「百印百詩」に掲載されている百詩の一首。三樹三郎22歳のときの筆跡である。ここでは7回「人」が書かれているが、特徴的なのは一画目。ほぼ直線というところに特徴がある。「人」という字の全体で見れば、アナログ時計の8時20分あたりを指しているような感じ。

 「日根對山画譜」A
 「日根對山画譜」A

「三樹」の字…「日根對山画譜」Aと「日根對山画譜」Bの「三樹」の字を比較してみると、同一人物の筆跡とは思えない。しかもこれまであげた理由から、AもBも三樹三郎が書いたとは思えない。

三樹三郎の真筆A
三樹三郎の真筆A

「日根對山画譜」Bもまた「百印百詩」の三樹三郎の真筆Bの模倣である。「日根對山画譜」Bの2行目が6文字になっているのは「白」「古」を小さく書きすぎ、あわてて「橋」の字を加えたからだ。

2017・9・21

「日根對山画譜」に贋作混入の疑い②

「バランス」…まず左の写真。「百印百詩」(江差町の歴史を紀行し友好を進める会)に収録されている三樹の書。作品と署名のバランスはこの程度だと思う。

これを踏まえて左の「日根對山画譜」Aを見ると、「三樹閒人」の「人」の一画目が「ノ」のようになり、先が跳ねたようになっている。明らかに三樹三郎とは異なる。

 「日根對山画譜」B
 「日根對山画譜」B

参考として「百印百詩」に収録されている三樹三郎真筆の詩をご紹介しよう。左の写真である。「日根對山画譜」Aと比較すると、「日根對山画譜」Aが三樹三郎の真筆Aを真似たことがわかる。しかも三樹三郎の真筆Aは2行で書かれている。2行なのでこの文字の配置が必然となるが、「日根對山画譜」Aはおそらく空白の関係で3行にしているため、あり得ない配置になっている。

 

三樹三郎の真筆B
三樹三郎の真筆B

 

頼三樹三郎の「百印百詩」はまず元治元年(1863)に「鴨崖先生一日百詩」として出版されている。「日根對山画譜」の編者がそれを入手していたことは以上の検証から明らかである。

 

 

2017・9・21

「日根對山画譜」に贋作混入の疑い

 

まずは石村代表から三樹三郎の署名について正しく教えていただいたことにお礼申し上げます。


その上で、石村代表のブログで疑問点をお尋ねしたりしたのだけれど、話がかみ合わないので、私が感じていることを書くことにする。

 

まず写真上の「原本」。ここでは確かに落款が真っ直ぐ下に押されてはいるが、この「三樹閒人」というたどたどしい文字を三樹三郎が書いたとはとうてい思えない。

 

右の「三樹頼醇」」に至っては、首を傾げるばかりだ。もし頼山陽なら「山陽頼襄」と署名しているようなもので、そんなものは未だかつて見たことがない。


 

両者に共通しているのは、書をさしおいて署名が無神経に大きすぎること。文人たるもの、自分の名前をここまで厚かましく書いたりしない。

 

なぜ名前を大きく書くかというと、大きく書く必要があるからだ。三樹三郎が書いたのだと強調する必要があるからだ。

 

すべてとは言わないが「日根對山画譜」には三樹三郎の贋作が含まれている。ここまでで異論がないようであれば、次回、その根拠を掲げよう。

 

 

日根對山画の三樹三郎の賛とされるもの
日根對山画の三樹三郎の賛とされるもの
竹の絵から
竹の絵から

落款を比較すると、右は「日根對山画譜」の落款。下は「竹の絵」の落款。共に「頼」「醇」

竹の絵
竹の絵

2017・9・19

「三樹閒人」の比較

 

石村代表がブログに載せている日根對山画の三樹三郎の賛のことだが、その中の一つ。左の署名などたどたどしく、御世辞にも上手いとはいえない。落款も妙である。仮に酔っていたとしても、はたしてこんな押し方をするだろうか。

わかりやすいところでは、左上「三樹閒人」の「人」の字も三樹三郎らしくない。その点でいえば、上の絵の「人」の字ほうに多少の説得力が感じられるが、「醇」と落款の位置関係に違和感を覚えなくもない。

一方、左は瑠璃紺の軸先がついていた「竹の絵」に描かれた「三樹閒人」。こちらはなるほど酔って書いたように見える(笑)

 日根對山画譜
 日根對山画譜

両者を比較すると、「醇」は一見して異なっているのがわかり、「頼」もよく見ると、違っている。


別に違っていてもかまわないのだが、改めて比較しても「竹の絵」の印のほうは色もよく、総合的に見てなかなかの作品ではないか。

 

 

インターネットをみると、さまざまな種類の軸先がのっており、眺めているだけで楽しい。

けれど一生懸命描いている気持ちのいい作品だ。

 

表装をしたのも、「瑠璃紺」の軸先を選んだのも後世の人だろう。

 

おかげで俳句が生まれ、新しい知識を得られ、よい時間を過ごすことができた。

 

 

2017・9・18 

軸先

 

石村代表から「瑠璃紺」の軸先は、吹き墨(藍)によってできる水玉模様と教えてもらう。

美しく並んだ軸先
美しく並んだ軸先

例の竹の絵の作者が頼三樹三郎なのか、そうでないのか、素人にはわからない。


句会という名の飲み会
句会という名の飲み会

8月29日にご紹介した画軸は頼山陽の息子の頼三樹三郎が描いた可能性がある。軸の下方をみると…

青い陶製の「軸先」だ。「軸先」にはいろいろな種類があり、これを見るのも鑑賞の楽しみ。

2017・9・16

句会「秋風」

 

台風が接近している15日夜、句会に参加。カープ優勝も接近している金曜日の繁華街はそれなりの人出。さて今回の兼題は「秋の風」

頼三樹三郎が描いたと伝わる。
頼三樹三郎が描いたと伝わる。

 

調べてみると「瑠璃紺」という色に近い。薄く開いた窓からは秋風。秋風は「金風」ともいう。「瑠璃紺」と「金」の取り合わせが美しい。そこで、一句。

 

瑠璃紺の軸先揺れる金風に

            典鳥


そこそこ自信があったが、まったく票はいただけず。高尚すぎたのか。説明しないと伝わらないところに限界があるのか…。

 

 

ヤママユガの幼虫。ネットから。
ヤママユガの幼虫。ネットから。

「昆虫音痴」の私が「百足」だと思い、殺虫剤で駆除しようとしたあの虫は、な、な、なんと、ヤママユガの幼虫であったのだ!!! 殺虫剤を吹きかけたあと、様子を見に行ったら、どこにも姿がなく、「?」であったのだが…。

あの幼虫から成虫に
あの幼虫から成虫に

2017・9・12

大いなる勘違い

 

石村代表にヤママユガについて教えていただき、改めて調べて気づいたことがある。今年6月25日付けのブログ…。

6月25日「百足」として紹介。
6月25日「百足」として紹介。

無事に逃げおおせたヤママユガの幼虫は、糸を出して繭をつくり、さなぎになり、成虫になり、再び私の前に現れたのである。「九死に一生を得て、無事成虫になりました」と。ご、ごめーん。それにしても、その生命力、すばらしいです。

 

 

 


幅七、八㎝もある「蛾」である。調べてみると、「ヤママユガ」という名称で、幅が15㎝になるものもいるという。ヒェ~!

2017・9・8

初秋の珍客

 

昨日の雨から一転、初秋の陽射しが降り注ぐ気持ちのよい朝、東側の外壁を見ると、何やら見慣れない影のようなものが。近づいてみると…

私は昆虫全般が苦手。けれどジッとして動かないので、恐る恐る近づき、カメラをズームさせる。

 

なんだ? 中央あたりにモコモコした毛のようなものが見えるぞ。羽も厚みがある。そういえば、これと似たようなコートを着ていたことがあったな、などと思い出しつつ、ソロリと退散する。

 

 

 


今夏はハイボールにハマったが、ハイボールにカボスを入れると、これがまた旨し。

 

カボスの輪切りを2枚、3枚と入れて、「カンプワーイ!」

 

 

 

 

2017・8・31

カボス

 

無花果(いちじく)で思い出した。

別の方からカボスをいただく。


2017・8・29

送られてきた画軸

 

わけあって、遠くから送られてきた画軸。これもわけあって、某所に届けなくてはならない。

 

届ける前に、一目だけ見ておこうと広げてみる。

 

「おっ、なかなかの作品じゃないですか」

 

 

 


広島は雨が多かったせいか、例年より収穫が遅かったようだ。

 半分に割るとハート型に
 半分に割るとハート型に

2017・8・27 

無花果(いちじく)

 

今年もお嫁さんの実家の庭でなった無花果をどっさりいただく。

道産子の私は、広島で暮らすまで無花果を見たことはもちろん、食べたこともなかった。どことなくグロテスクで、尻込みしていた。食わず嫌いというヤツ。今は大好き。


   見延典子
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