以下のような考え方もある。
○『日本外史』は「天皇」という切り口で書いた。
○山路愛山『頼襄を論ず』
頼山陽は「尊皇攘夷論者」ではなく「公武合体論者」
2014・9・1
『日本外史』の読まれ方
私見では『日本外史』は4段階の読まれ方をしたと思う。
1、武士を奮い立たせた幕末前期
2、尊王論の牽引役となった幕末後期
3、政府の思想統制に利用された明治、大正、昭和20年8月15日まで
4、ほとんど見向きもされなくなった昭和20年8月15日以降
この中で、頼山陽が意識的に心がけたのは1と2である。
だがこうふうには読めないだろうか。
武士として次第に横暴になっていく平清盛の姿は、徳川家将軍を暗示している、と。
文人とは批評家でもあるのだ。